令和2年3月12日付の以下記事によると、

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012326881000.html

新型コロナウイルスは、インフルエンザの致死率0.1パーセントの10倍のおよそ1パーセントである。」と米研究者は述べています。どこから1パーセントをはじき出したのか非常に謎ですが・・・記事によると「中国のデータから計算すると新型コロナウイルスの致死率は3パーセントだが、実際にはもっと多くの感染者がいるだろうからおよそ1パーセントぐらいだろう。」とかなりアバウトなことをいってます。中国のデータは死亡者もあてにならないし、感染者もあてにならないのでそこから何も計算できないと思います。

個人的には、新型コロナウイルスの致死率は1パーセントより低いと考えております。

正確な致死率を求めたくても、現状、新型コロナウイルスは無症状な方もいますし検査体制も充分でないことから、全体の感染者数を求めるのが難しく正確な致死率を求めることは不可能です。

しかし、唯一正確に計算できる方法があります。

それは日本のクルーズ船の感染者からその致死率を求めることです。

クルーズ船の感染者の数は696人。令和2年3月12日現在お亡くなりになられたのは7名。人工呼吸器を装着されているまたは集中治療室におられる重症患者がが19名おられます。(厚生労働省のホームページから引用)

現在亡くなられた方7名以外今後も死亡者が出なかった場合の致死率は1パーセントとなります。不幸にも人工呼吸器を装着されているまたは集中治療室におられる方19名が全員亡くなれたとした場合の致死率は3.7パーセントとなります。

ここで注意していただきたいのは、クルーズ船の乗客の半数以上は60歳以上の高齢者の方だということです。90歳以上の方も数名おられました。もちろんクルーズ船で長旅しようと思われるほどお元気な高齢者なので一般の高齢者の方と同じように考えてはいけないのかもしれません。そうはいっても、新型コロナウイルスは高齢者が亡くなるケースが非常に多く、高齢者の致死率は70歳~79歳で8.0%、80歳以上で14.8%と言われているデータもあります。

以上をふまえると、新型コロナウイルスの致死率は1パーセントより低いことは確実かと思います。ただし、クルーズ船の感染者は長い間隔離された状態で未知の病に感染したという特異の状況(多大なストレスを受けた。)であったことを考慮しておりません。したがって通常の場合であれば致死率はもっと下がるかもしれません。また感染者全員が日本の最先端の治療を受けているため、治療を受けれない場合などは致死率が悪くなる可能性もあります。

今後治療薬が出てくると致死率はもっと低くなることも期待したいですね。